【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
「こここここんばんは!!」
「うわぁっ!!!」
私が勢いよく柱から飛び出すと、相手はものすごく驚いた。
「あ……」
そしてその人物は……
「せ、関本君っ!?」
そこには汗で濡れている、サッカーの練習着を着た関本君。
関本君だったんだ……
「新垣、こんなとこで何してんの?」
「あ、ちょ、ちょっと図書室で勉強してたの!!」
慌てて答える。
「偉いな〜……」
「全然だよっ!!たまに勉強するだけ!関本君は何でグラウンドじゃなくてここに?」
サッカー部ならここに来なくてもいいはず……
「今日、俺が部室出るの最後だったから鍵を顧問に渡しに行ってたんだ」
そういうことか!
ふむふむと頷く。
「今から帰るところ?」
関本君に聞かれる。
「うん、そーだよ」
スポーツバッグ持ってるし……関本君も帰るところなんだね。