魔物☆に恋して
他の家からも、遠く離れてゆく。

「・・・さすがだな。

女の子もメスも、ルイカの言うことは聞くんだよ」

つぶやくように説明すると、

「ルイカ、手当て、手伝って」

叫んだ。

ルイカは走り寄ってくる。

「背中・・・マヤ、お前だけでやれ」

マヤは不満そうにルイカを見た。

「いや、イジワルで言ってるんじゃなくて。

・・・サラ、背中といえど、

あんまり何人にもの目には触れたくないと思うよ」

マヤは、どういう表情をしたのかわからない。

けれど、黙って、あたしを、自分の家に運んでくれた。
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