魔物☆に恋して
さっきの部屋の奥。

そこもやっぱり黒い部屋で。

ベットも寝具も黒だった。

「座れる?」

あたしは頷いて、ベットに降ろされる。

痛くて、実は朦朧としている。

「傷、看るね」

傷の周りの、服の生地が動いたらしい。

あたしは痛みにうめいた。

「ごめん。あと、もうひとつ、ごめん」

痛い。


痛みに意識が絡みとられてる。

「服、切るね」

背中にかかってた圧力から、開放される。
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