魔物☆に恋して
「痛いってば!もうちょっと優しく扱えないの?」

言っても無駄だろうな。

思ったのに、意外にも、彼はひるんだ。

「では自分で歩け」

言われなくても歩くわ。

あたしは歩き出す。

ドアを出る。

マヤの家を、出る。

外に出ると、

「あのさ」

ルイカが立ちふさがっていた。

「今日はここの警備、マヤの当番の番なんだよね」

こっちもこれは線の細い美形な顔で、

ニッコリしながら怪力美形に近寄っていく。
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