魔物☆に恋して
「何が?」

「あたしは、前を向いたまま、答えた。

「・・・やっぱりな。

マヤ、サラに何も説明しなかったんだな」
説明。

あたしは考える。

「そういや『世界を救って欲しい』って

言われてここに来たんだっけ」

「それで?それだけ?」

「他にはなにも聞いてない」

「こら、こそこそ何を喋ってるんだ!?」

ルイカはあきれた顔でシュラフを振り返る。

「だから、無骨な軍人は嫌なんだ。

彼女には用がすんだら人間界へ帰ってもらうんだろ?

なら、今からオレが口説いてたって問題ないわけだ。

あるの?」
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