魔物☆に恋して
起爆
「いいですか?あなたには選択をしてもらう。
そして、起爆装置を押してもらう」
あたしは、カメレオンの目を見つめ返す。
紅いベルベットに金の縁取りのある服。
でも、着ているのは、二本足で立つカメレオン。
あたしの左側にあるテーブルの上から、
あたしに話しかけている。
あたしは、カメレオンの方に、体を向けた。
あたしが連れて来られたのは、西洋風の古城だった。
中央には、高い塔が乗っかっていた。
ここは、その一つの部屋だ。
絨毯が敷き詰められた部屋で、どっしりとした、