魔物☆に恋して
「特殊な能力を持ってないと、
人間も魔界の住人も、ここを通れないんだ。
感知することもむつかしい。
ごく限られた者だけが使える、両方の世界をつなぐ、
貴重な通り道。ここはそういう場所」
「・・・じゃあ、マヤは、その『ごく限られた者』の一人、なんだ」
「それは、どうかな。オレは、ここで生まれたから」
「ここで?マヤは人間じゃないの?魔界の・・・魔物なの?」
マヤは、ニッコリと笑う。
答えを、はぐらかした。