魔物☆に恋して
「人間の誰かを連れてきて、

起爆装置を押せ、なんて。

ほとんどの確率で拒否されると思うんだけど。

何で、ここを滅ぼしたいくせに、

こんな成功率の低いやり方を、選んだんだろう」

マヤは、『よく気づきました』と言いたげに、にっこりする。

「最悪の場合でも、ここが存続する理由を、

誰かのせいにできればそれで良かったんだよ。

あとは、

『ここが閉じれば、どこかにもっと広い理想的な場所が開く』

ってデマを流しておく。

それで、どちらを選ぼうと、選ばれてここに来た人間のせい。

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