魔物☆に恋して
でも、この状況は嬉しいので、黙っておこう。

甘くて幸せな芳香が、手のひらからも伝わってくる感じ
・・・って、

ダメだ。
あたしの頭が、完全にとろけてるんだ。

・・・どうしよう。

マヤ、人間じゃないかもしれないのに。

っていうか、そこがあたしのツボなんだったらコワイけど。

こわごわ、マヤを見る。

どう見ても、人間でしかない。

しかも、とっても見た目のいい部類の、日本人。

じろじろ見てると、マヤがあたしを見た。

「どうかした?」

「そばで見ても、いいなって。・・・いえ、何でも」

あたしは口をつぐんだ。
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