魔物☆に恋して
「その前に、この人に答えてあげたら?
『マヤを助けたかったのか』って訊いてたぞ」
ルイカが言う。
「助けたいに決まってるじゃん。
人間がうるさいこと言ってこなかったら良かったんだ」
「そうそう。何が、『人間界の血を汚すな』だよ。
オレ達の血が穢れてるってのかって言うんだ」
「そうだそうだ。バカ人間め」
悪口の嵐になる。
「でも、みんな、あの湖のことで苦しんでるんじゃないの?
ここを閉じて、新しい世界へ移りたいって、思わなかったの?」
『マヤを助けたかったのか』って訊いてたぞ」
ルイカが言う。
「助けたいに決まってるじゃん。
人間がうるさいこと言ってこなかったら良かったんだ」
「そうそう。何が、『人間界の血を汚すな』だよ。
オレ達の血が穢れてるってのかって言うんだ」
「そうだそうだ。バカ人間め」
悪口の嵐になる。
「でも、みんな、あの湖のことで苦しんでるんじゃないの?
ここを閉じて、新しい世界へ移りたいって、思わなかったの?」