魔物☆に恋して
村
マヤ達の村。
周りを囲む壁はないけれど、アーチ型の入り口だけは存在していて。
あたしたちは、そこをくぐって、集落に入った。
白いレンガのような石を円柱型に積み上げた家があちこちにある。
とんがった屋根の先までも、ずっと石造りで。
すごく可愛い家たち。
その間を、グレーの石畳の地面が埋めている。
「おかえり、マヤ、見つかったの!?」
声をかけられて、振り返る。
話しかけられたのは、マヤだけど。
そこには、長いうねうねの金髪。