魔物☆に恋して
マヤがいる。

あたしに貸してくれたハズの、シャツを着てる。

マヤが伸ばした手に触れようとして、ガラスに阻まれる。

マヤが笑ってる。

振り返ると、名前を忘れた彼があたしを怪訝に見ていて

「知り合い?」

・・・そうか。

マヤにはじめてあった瞬間。

そこにあたしは帰されたんだ。

マヤを見た。

人波の中から、誰かが、抜けて、こちらへ来た。

ルイカ。

もうひとり・・・

< 239 / 243 >

この作品をシェア

pagetop