魔物☆に恋して
え?

落ちたって。

「大変だ。あれは今、毒の水のはず」

言って、走り出す。

あたしは驚いて、一緒に走り出した。

集落を抜け、草原を横切って、湖に出る。

湖は、いきなり深さをもって、そこに横たわっていて。

マヤは、湖の横の土を蹴って、飛び込んだ。

「て、この水、毒じゃなかったの!?」

マヤはかまわず、潜水して

・・・出てこない。

あたしはしゃがみこんで湖面を覗き込んだ。

青が濃くて、ごく浅い部分しか、見えない。

どうしよう。

マヤ。
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