魔物☆に恋して
「でも、サラちゃんは、こいつの見てくれが気に入っただけでしょう?

いいのかな~そんなんで」

「なっ・・・」

「何言ってんだって?

ほとんど『一目ぼれ』だろ?

気に入ったのは、見た目だけ。

浅いね~」

こいつ、腹立つ。

ごほごほと、マヤが咳き込んだ。

「あ、そうそう。

さっきのは嫌がらせじゃなくて、

マヤくんがどれだけ湖の水を飲んだのか調べただけだから。

ま、飲んでるね。

けど、量はほんの少しだ。

解毒剤を飲ますほどでもない」

「いや、飲ませてあげて」

「人間の血が1リットルくらい必要だけど、

サラちゃん、提供してくれる?」
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