魔物☆に恋して
あたしはふるふると首を横に振る。

「・・・なんて嘘だけどね。

でも、ちょっと面倒なんだ、手に入れるのが。

いつもなら常備してるんだけど、

今ちょうど切らせてて。コレは本当だよ」

マヤが、また、咳き込んで、

あたしは、ルイカを押しのけて、

マヤのそばに行った。

「気をつけてね。あの水、飲んでるから」

身を起こそうとしてる、マヤに手を貸した。

「大丈夫?」

マヤは目を開けた。

焦点が合うのにちょっとかかったけど、

しっかりあたしを見てる。

「さっきのヒトは?」

「マヤの助けた?」

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