魔物☆に恋して
水の入ったガラスの鍋が、かかっている。

「悪かった。放って帰って。

ここが、不慣れなヒトにとってど

れだけわかりづらい場所か、わかってたのに」

あ・・・

じゃ、本当に動揺を?

じゃ、今も、ちょっと効いてる感じ?

そう思うと、心なし、声も優しげに聞こえるような。

・・・気のせいなんだろうな。

「同じ様な、家ばかりだろ?わかりづらいらしい」

「うん。わかりづらい」

「い入り口の扉の上に、絵がかかってるのは知ってる?」

「絵?」
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