魔物☆に恋して
なかなか帰れない。

そのくせ、自分のことしか話さないんだよな。

さっきから同じような自慢話ばっかりしてる。

あたしはカップに口をつける。

薄い陶器がお茶のぬくもりで、ほんのり温かい。

この、感触も美味しい。

あと少しだけど、ゆっくり、飲もう。

美味しくて。

いい香りで。

幸せだ。

あ・・・

どうしよう。

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