魔物☆に恋して
「よっぽど、誰かに取られるのがイヤなんだね」

言って、まじまじとマヤを見る。

困った顔の、マヤ。

「・・・いつか、ホレ薬、飲まされるね」

マヤはため息をついた。

「・・・気を、つけよう」

「まわりのカエルにも恨まれそうだしね」

「恨まれてる。マダムカエリは女王カエルなんだ。

どんどん卵を産まないといけないのに、

オレに出会ってから、それを嫌がってるらしいんだ」

・・・恨まれるわな。

「もう、用はないんだよね?帰る?」

「・・・そうだね」

< 94 / 243 >

この作品をシェア

pagetop