魔物☆に恋して

顔を地面から引き剥がしていた。

そのままゆっくり身を起こして、目を開ける。

片方の頬から泥を払うと、

「サラ」

言って、ニッコリと、微笑む。

なっ・・・

なんて、コワク的に微笑むんだ。

さっきまでのキャラにないんですけど。

急に、開花したみたいに、マヤは、

自分の魅力を最大にキラめかせはじめた。

「すごく、気分がいいな」

華やかな笑顔。

上機嫌な笑み。

と、がばっと抱きつかれた。
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