イズミの主義
わたしは…
「わたし「まだいい」
またわたしの言葉を遮るとゆっくりと体を離す桐原
ドキドキする…
「フるのはまだいい」
その言葉に驚く
桐原は何時になく余裕の表情でムカつく
「振られるために告ってないから、こうやって言わないと泉オレのことそういう風に見ねぇーだろ?」
告られたのはわたしの方なのになぜか桐原が上
「覚悟しとけよ?そのうち泉から告ってくるかも」
そう言って甘い声でわたしの耳元で言う桐原
わたしは話の流れに付いていけない
でも早くなってる鼓動
ドキドキしすぎて心臓が痛い…
こんなこと絶対桐原には気づかれたくなくて下を向く
「ドキドキした?」
わたしの頬に手の平を当ててヨユーたっぷりのイジワル笑顔でそう言ってくる
するとわたしの体温は急上昇
なんでこんな余裕なのよ
整っている顔にも今は腹が立つ
「あー、雨上がったぞ」
そうムカついてても桐原は次の話にいちゃって、わたしもわたしでその話に夢中になってムカついてたことも忘れてしまう