イズミの主義
なんだ、なーんだ
好きってそんなもんなんだ
んじゃなんで付き合ったの?
好きとか言うの?
一緒にいた時間、楽しく過ごして
信じきってたわたしバカみたいじゃん
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『んーごめん
わたし新田くんのこと好きだけど
そんなふうには思えない』
好きってきっとわたしの思う量と違うんだ
付き合わないほうがきっと傷つかない
そう断っても智樹は今までと変わりなく接してきた
そして
『成瀬さん!ごめん
成瀬さんのこと勝手に聞いたんだ、中学の時のこと…
俺は、俺は、成瀬さんが好きだから
絶対ずっと好きだから』
突然智樹はこう言ってきた