イズミの主義
泉がリビングから出ていって少したった頃、時計をみると0時を過ぎていた
オレもそろそろ寝るか
テレビを消してソファーから立ち上がる
その時
ピカッ
ゴロゴロゴロゴローーーー
今までの雷とは比べ物にならないくらいの雷
一瞬の光でパッと部屋が明るくなり、残像が残る
そして何かを叩きつけるような音
鳴り終わったあとの部屋は今までの以上に静かに感じる
それで思い出す泉の姿…
あいつ………
あん時……………
もしかして…
あることが頭に過り、リビングを出た
するとオレと同じように廊下に出ていた泉
暗くて表情が見えない
「大丈夫か?」
「…大丈夫」
背を向けて泉が部屋に戻ろうとしたとき
ピカッ
ゴロゴロゴロゴローーーー
「キャッ」
泉がその場にしゃがみこんだのが一瞬だけ部屋に入ってきた光でわかった
そしてその姿が残像で目の裏に残る
やっぱり
雷苦手だっんだ
あん時も震えてたよな…?
泉の肩にてをのせると少し震えているのがわかった
「おさまるまでリビングいよ?」
そう言うとコクンと素直に頷く泉
いつもだったら嫌がるのに、そんなに怖かったんだ…