イズミの主義



「永司、あーーん」


「あーーん」



「てか、泉にフラれたわけ?」


デリカシーが無いと言うかなんと言うか



「あぁ」




「キャハハハハ」


「啓、それはウケる」




こいつらほんと最低だ



「まぁ、頑張りな(笑)」



なんで(笑)がついてんだよ


「明らかバカにしてんだろ」



「まぁ、嫌われないようにだけしたらいいと思うよ、啓くん」




お前らが言うな





「あー泉お帰り」



「桐原、借りてた服洗濯回しといたから」




「あー、あんがと」



「ちょっと!これ以上うちの泉に近づかないでくれる?」




「啓、ここは我慢だ」



こいつらほんと意味わかんねぇー



「それでは泉は私たちが引き取らせて頂きます」


そういって片岡と永司は泉を連れて嵐のように去っていった




そしてオレは



「はぁー」



また振り出しに戻った



少し泉に近づけたと思ったのは、ただの勘違いだったってわけ






ピンポーン




まだなんかあんのかよ



「なんだよ」


オレはおもっきり扉を開けた
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