イズミの主義
「実行委員長は学期末試験で学年1位の男子と女子って決まってるから…
成瀬が自動的に実行委員になるな」
「えーーーー!?」
そ、そんなぁ…
「文句あんのか?」
はぁー
大人しく座るわたし
「じゃあ男子は……」
「俺やります」
そう言って手をあげたのは小森
すんごい物好きだね
なんならわたしと変えてやるよ
「よし、成瀬と小森で決まりだな。今日四組の教室で集まりあるから出席するように」
きょ、今日っすか!?
「はーい、んじゃあ明日から体育祭の練習みんなで頑張ろうな!気をつけて帰れよ」
みんなは即座に帰って行く
「泉ー今日永司とデートだから先帰るね!ごめーん、がんばっ」
ヒラヒラと手を振り走って行くつばき
わたしもつられてヒラヒラと手を振る
はぁーー
帰りたい
帰りたい
涼しい家に
帰りたい
「成瀬ー四組の教室行こーぜ」
「はーい」
ノートと筆箱を持って教室を出た