イズミの主義
でも今日は桐原と2人が良かったかな…
最後だったし…
って自分キモーーイ
「なんでちょっとガッカリしてるのかな」
「うわっ」
つばきの声で我に返った
って今日もつばきパワー全開だし
「やっと気づいたかなぁーー??ホントの気持ち」
「な、なによ」
「全部お見通しなんだから」
「…」
「泉かわいー
周りなんて気にしちゃダメなんだよ?一番大切なのは泉の気持ちなんだから」
そう優しく言うとつばきは
「なんであんたなのかしら、バカ」
「は?意味わかんねーー」
桐原に暴言を吐いてまた緒方くんの隣に行く
ホントにかわいい
つばきは自分の気持ちに正直なんだね
だからきっとそんなかわいいんだね
それに比べてわたしは……
「つばきがんばってね」
「永司もね」
いつも学校まで送ってあげてる緒方くん
そして毎日こうやって校門で人目も気にせずイチャつく
「じゃ、成瀬さんコレ先生に渡しにいこっか」
「う、うん」
『成瀬さん』に変わっているだけでわたしの胸はキューーと悲鳴をあげる