イズミの主義
先生のその言葉に一気に体が硬くなる
「大丈夫、行くぞ」
桐原のその言葉だけで『大丈夫なんだ』って思ってしまう
桐原の言葉に声に安心している
「では、開会式を始めます」
桐原の声がマイクを通ってグラウンドに響く
女子のざわめきが目に付く
桐原かっこいいもんね
騒がれてもおかしくないよ
そんな桐原の隣にいて良いのかなって思ってしまう
みんなの目が気になり、一人暗くなる
そしてまたあの時みたいに下を向く
『自分の気持ちが一番大切なんだよ』
そんな時つばきの言葉を思い出した
ふと顔を上げるとつばきと目があった
『周りの目なんて気にすることないんだよ』
そう言っているような目・・・・
そして優しく笑いかけてくれる
それでやっとわかった
わたし今まで何してたんだろう…
こんなの今にも後悔してる中学のときと同じことしてるじゃん