イズミの主義



寝ぼけていたわたしは単語帳を
落としたのに気づかず
そのままスタスタと歩いていたのでした



「すごーい偶然!!
なんか逆に縁起いいよ!!」

なんて先生が言う




塾も終わり、閉まりかけてるエレベーターに
慌てて叫ぶ



「乗ります!乗りまーーす!!」



仲にいたのは桐原さん


なんか恥ずかしい


「あ、今日単語帳ありがとう
塾のことでわかんないことあったら言ってね
お礼もかねてなんかしたいしっ」



なんてその場しのぎのいい人ぶるわたしが出る





ドンッ




「なんでもしてくれんの?」



そう言ってなぜかわたしを壁に押しあてる桐原



わたしの中で桐原さんから
桐原に変わった



マジ、ムリーーーー
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