イズミの主義
*泉*
大変だ
桐原がカッコよすぎる…
自分のクラスを応援しなきゃいけないのに桐原に目が行く
カッコいい…
「泉、顔に出てるよ」
「へっ」
「認めたら認めたでジャンジャン表に出すね」
「ち、違うし」
「まぁ、泉の違う一面見れて良いけど」
つばきの言う通り、わたしって思ってたより単純でバカかも知れない
「あのバカ2人だけヤケに燃えてるね。おもしろーーい」
つばきが無表情でそう言う
全然おもろしそうじゃないけど…
うっ、
ダ、ダメだ
クラスを応援しなきゃいけないのに桐原にばっか目がいく
走る桐原
シュートする桐原
ハイタッチする桐原
かっこいい…
周りの音は何も聞こえず
無意識に桐原に目がいく
そして胸がぎゅーーーっと痛くなる
わたしはこんなに見てるのに
桐原の目にはわたしはもう映っていない
まさかこんなに桐原を好きになるなんて思ってもいなかった…