イズミの主義
「用ってこれ?」
「う、うん
そんなとこかな」
「なーーんだ
それなら誘ってよ♪
こんなことなら全然ついていくし」
なんだこいつ
全然かわせない
むしろバンバン
関わってくる
「うーん
桐原さん忙しいと思って誘わなかったの
今度は誘うね
もうこんな時間だし
わたし帰るねっ」
わたしきっと目笑ってない
だってこれ以上関わりたくない
めんどうなことになるだけ
これ以上友達もいらない
信じたってどうせ独りよがりなんだもん
「おれもこっちだわ」