イズミの主義
はぁーーー
なんでこの人ここにいるの
「でさーそれがーーー
んでーー
ヤバくない?」
1人でずっと話してる桐原
そして結局家の前までついてきた桐原
「じゃあね」
そう言って玄関へ向かう
「泉、ちょっと待って」
急に真剣な低い声を出すから
わたしは思わず立ち止まって
振り返る
「俺とほんとに付き合ってないの?」
ダメだ、この人
「あんなんで付き合う人いないよ」
あえて優しく答えるわたし
「そうだよな
お礼とか使うとかないよな
んじゃーさ、今から告白するわ」
はい?この人ほんとに
頭悪いみたい
ドンっ
急に壁に押し付けられ
すんごい近さ
こんな近さでも桐原は
イケメンだと思う
違う
今はそんな時じゃない