イズミの主義


はぁーーー


なんでこの人ここにいるの




「でさーそれがーーー


んでーー


ヤバくない?」




1人でずっと話してる桐原


そして結局家の前までついてきた桐原




「じゃあね」



そう言って玄関へ向かう




「泉、ちょっと待って」



急に真剣な低い声を出すから
わたしは思わず立ち止まって
振り返る




「俺とほんとに付き合ってないの?」


ダメだ、この人


「あんなんで付き合う人いないよ」


あえて優しく答えるわたし




「そうだよな
お礼とか使うとかないよな



んじゃーさ、今から告白するわ」



はい?この人ほんとに
頭悪いみたい




ドンっ



急に壁に押し付けられ
すんごい近さ



こんな近さでも桐原は
イケメンだと思う



違う
今はそんな時じゃない
< 38 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop