イズミの主義
どっかで見たことある
「成瀬さん、俺のこと知ってる?」
「え、あっ、知ってるよー」
アハハハハハ
誰だっけ
「絶対知らないじゃん
すんげぇーショックなんだけど」
「ハハハ」
「同じクラスの…??」
同じクラス、、、
あっ
「小森くん!!」
「あたりーー」
そう言ってニッコリ笑う小森くん
クラスメートまで覚えてないなんて…
わたしの交友関係の狭さがわかる
「成瀬さん、クラスにも興味なさそうだし」
「そ、そんなことないよー」
ニコッといつものように愛想笑いのわたし
こうしてたら問題は起きないんだよ
「こうやって成瀬さんと話せて良かった
目立ってるし、なんか話しかけるの難しかったから」
「ほらーー席付けーー
楽しい楽しい夏期講習が始まるぞー」
そう言って入ってきたのは厳しそうなオジサン先生
「がんばろー」
そう小森くんと言い合って授業に意識を持っていった