イズミの主義
「こんなとこいないであの女の子たちと遊びに行けばよかったじゃん」
「行かねーし」
その言葉になぜかホッとしてるわたし
「そんなむくれちゃってヤキモチッすか?」
「バ、バカ」
慌ててノートに視線を向ける
「泉は?あの男に誘われてただろ?」
とてつもない不機嫌な声が飛んでくる
「あーなんかめんどうだったから断った」
「そっか、そうだよな
めんどくせぇーよな」
なんて言う桐原はとても嬉しそう
チャラかったり、優しかったり、いじわるだったり…
なんなのこの人!??
「でもさぁーオレが言うのもなんだけど
もっと人と関われよ」
うっ…
た、確かに…
「…」
図星だ…
「まぁ、それでモテられても困るけど」
「わたしなんか好きになるのとんでもなく物好きな人じゃなきゃならないよ」