イズミの主義
いつものように自分の“定位置”に座る
あぁー暑かった
小テストの英単語を見直す
ドンッ
となりの席に誰かが勢い良くかばんを置いた
小森??
激しくない?
そう思いながら隣を見ると
ゲッ
桐原だ
しかもすんごく機嫌が悪い…
声掛けないのが賢明だね
わたしは見てみぬフリをする
「成瀬、おはよー」
「おはよー小森」
お互いに名前の部分を強調する
「あれ、席変わってる?」
桐原をみて苦笑いの小森
「別に席とか決まってなくね?」
桐原…
ケンカでもしたいの?
でも小森くんは相変わらずの笑顔で
「反対側の隣は空いてる?」
「あ、うん
どうぞ」
わたしもつられて笑顔で返す