イズミの主義
はい、きたよ問題
絶対桐原のせいじゃん
「啓のなんなの?」
だれもいない廊下…
低いギャルの声が響く
「いや、別に」
「なに、狙ってんの?」
桐原、後で覚えとけよ
絶対なんかおごってもらう
「狙ってない」
「んじゃーさぁー、近づかないでくれる?
啓のこと好きな子いるんだよね
応援すべきじゃない?」
えー、応援するの?
「ちょっとかわいいからって男に媚売ってんじゃねぇよ」
かわいいって敵に言うのかよ…
言いたいことを言い終えたのかゾロゾロとギャルたちは去っていった
あーー完全に巻き込まれてる
「成瀬!!」
声のするほうを見ると小森が駆け寄ってくる
「なんかあったの?
すんごい集団とすれ違ったら成瀬いたから」
「ううん、なんでもないよ」
いつものように笑顔で答える