イズミの主義



キャッキャッはしゃぐ男とつばき



そして座っている桐原とわたし



「…」

「…」


そして沈黙



何かいろんな偶然をまだ処理できていない




「泉ちゃん、プール入ろ」



そう言ってうきわをわたしにかぶせる


プールなんて入りたくない!




この上着を脱いで桐原の前で水着になれと?




そんなわたしなんか無視で桐原はスタスタとプールに向かう






わたしはどうすることもできない


こうして桐原のペースに流される



しぶしぶ上着を脱ぎプールへ向かう




それを見て桐原はとっーても満足そうに笑う




「よーし、出発」


そう言ってうきわで浮いてるわたしを捕まえて後から抱きしめるようにして前に進んでいく




これ、どーみてもカップルがやることっすよね




時々わたしの肩にあたる桐原のネックレスが桐原との近さを余計に感じさせる




どうすることもできず、わたしはただただプールの流れにも桐原のペースにも流れるままに流れ固まったている

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