コンパス〜いつもそばで〜

「ヒデがしたら、俺のとこにコメント来なくなりそうだから、絶対したらあかんっ」

「なんっすか、それ」

「その代わり、俺がヒデをいっぱい載せてやるから、安心しろ」

「あー、ヤマ。独占はあかんよ。独占は」

ヒロさんが口を挟む。


「はいは〜いっ!ヒデを載せる時は、マネージャーの僕を通してからにしてください」

割り込んで話に入ってきたのは、中学の時から一緒にやっている同期で親友のタカシ。


「写メ1枚につき、100円いただきまーす」

そう言って、ロッカールームの上にあるブタの貯金箱を出してくるあたり、流石だ。


「タカシ、セコっ!」

「つか、マネージャーってなんだよ」


大きな笑い声に包まれる。

こんな賑やかで、小さなことでも盛り上がって楽しめるこのチームが俺は、大好きだ。


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