【短編】7
SATURDAY
カコとミツルを見てるのは、すごく楽しい。
カコはいつだって冷静だったし、ミツルは情熱的というか熱血というか感情的だった。

そんなカコが金森に告白したと爆弾発言をしたとき、ミツルの表情が固くなったのに気づいた。


――あぁ、やっぱりミツルはカコのこと好きだったんだ。


前からなんとなく分かっていたけど、まさかこんな形で砕けるとは。


そして、今日の部活で金森の返事がわかる。
僕は少し早めに部室に行って、カコを待っていた。

部室にはミツルが先に待っていた。

「早いね、ミツル」
「うん。なんもすることなくて」

嘘がバレバレだよ、ミツル。

「カコのこと気になったからじゃないの?」

僕は率直に聞いた。
ミツルは意外そうな顔をした。

「ミツル、カコのこと好きなんじゃないの?」

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