【短編】7
土曜日の午前中。
何も予定がないのに、気がつくと3人とも部室に集まっていた。

初めに来ていたのはミツルで、最後に来たのは僕だった。


ミツルとカコは、お互いに黙っていて、空気が重い。
僕はどうにかしなくちゃとは思ったけど、なにぶん、この状況に至った理由がわからない。

だから僕もなにも言わずに、いつもの席に座った。
僕は持ってきた課題図書をひたすら読むことにした。

二人は携帯をいじったり、部誌を作ったりして時間を過ごしていた。

そうして気がつくと、昼になった。


僕はお昼を買いに行こうとして立ち上がった。

すると、痺れを切らしたようにミツルが叫んだ。

「何で何も言わないんだよ!」


それは僕に言われた言葉のようだった。

僕はわざととぼけたようにして、首を傾げた。


「どういうこと?」

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