君が教えてくれたもの~友達から恋まで~

自己紹介


「さっそくだけどみんなのことを知るために自己紹介してもらいます!」
周りからオーと歓声があがる。

私にしたらもう一大事なこと。
みんなが順番に話していく。
趣味とか好きなこととか。

1つまた1つと私の順番が近づいてくる。
もう緊張って言う言葉しか思い浮かばない。

その前にあの男の子の自己紹介が始まった。

「俺の名前はみんなが知ってる通りの山下叶多です!よろしく」
山下くんって言うんだ。

「えーと、好きなスポーツはバスケで、部活もバスケ部なんで。応援もよろしく」

元気な人だな。もう明るいオーラが漂っている。
ふうちゃんも自己紹介した。
ふうちゃんも男女問わず人気者で
ああなってみたいなっておもった。

大丈夫かな・・・


「私の名前は…あ、浅井悠莉です!み、みなさんと友達になりたいと思ってるのでよろしくお願いします。」

一応拍手はもらえたから認めてもらったと思っていいのかな。

ホームルームが終わった。

「悠莉、よく頑張ったね」
ふうちゃんが机の近くにきた。

「ほんと緊張したよ」
リラックス状態の私。

なんか後ろから視線がくるような。

「浅井と向井だよな」
「そうだけど…」
私が応える。

「一年間よろしくな」
笑顔で言ってきた山下くん。

「こっちこそよろしくね」
ふうちゃんが応える。

「それでなんたけど、放課後バスケ部の試合あるから見に来てくれない」

えっ、なんで私なの?
訳がわからず混乱していると、

「なんかあるの?」
ふうちゃんが聞いてくれた。
ありがとう、ふうちゃん。

「それは、俺が浅井のことを気にいったから」

身体中の体温があがっていくのが
わかった。

「あっ、もちろん向井もきていいから」

「どうする悠莉」

迷ったけどせっかく誘ってくれたし行かないとだよね。

「じゃぁ行くね」

「分かった。じゃぁ放課後な」
笑顔で言った山下くん。

ドキッ、なぜだか分からないけど胸が高鳴った。


それからは入学式に委員長決めとかが あった。

もちろん私なんかやらなかったけど。

そんなのもは手につかず私の中では山下くんの言葉が回っていた。
なんで私なんかが。ほかにもかわいい人いっぱいいるのに。

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