恋はいっぽから!
「………。とうとう放送室ジャックしてるわよ、あの子。」
「もはや…何も言うまい。つか、自分の為なら校内に流すなよ。」
莉奈ちゃん。
高津くん。
あなた達の声が…聞こえてきそうだわ。
「……リクエストは〇KB4〇、『フ〇イング〇ット』!!」
♪♪♪~♪♪♪♪~♪~♪~………
そう、これこれ、これよ。
現在の私のテーマソングは……!
「……ギラギラッ容赦ない………♪」
あの人は……、
今どこでこの歌を聞いているのかしら。
「2人目が合えば~……♪僕をまたすぐに〇〇君ってもしかして〇〇〇〇〇~……♪」
(注:大熱唱中です)
「フ〇イング〇ット~僕は一足〇に~♪♪」
バタンッ…!!
「……いっぽぉお~!!」
「……?!莉奈ちゃん?今サビのいい所なのに…、何かしら。」
「ま……、マイクのスイッチ…!」
「………?」
「……入ったまま!」
「………!」
「アンタの(微妙な)歌声が…、校内に流れまくってる!!」
……ハッ……!!
マイクのスイッチ?!
すぐさま確認すると……。
それはONに入ったまま。
赤のランプが煌々と光っている。
「……!の……、NO~~~!!!!!!!!」
…NO~~…!
NO~~…
NO~…
NO~
(注:校内エコー中)