恋はいっぽから!
ニシハルは……、
誰もが認める美しい容姿。
俗に言う「イケメン」。
彼の言葉に、仕草に、一喜一憂する者は数知れず。
不本意ではありますが…、
私もその中の一人。
……ではありますが。
あの、熱い抱擁。
額に落とした接吻!
忘れたとは……
言わせないわ。
そう、あの時彼は言った。
『俺の欲しいモノ。』
……あれは……
何だったのかしら。
もしや……、
私の身体が目的?!
有り得るわ……。
百戦錬磨であったであろう彼の恋。
私を手なずけようと……
上手いこと、罠に仕掛けたのね?
(注:いっぽの独りよがりな思考です。ほどほどにお付き合い下さい。)