恋はいっぽから!
この頃の僕に付けられたあだ名は……
『はかせ』。
好奇心旺盛で、気になることはわかるまで調べる……!
周囲から見るとアタマでっかちなガリ勉。
もちろんそれもあっただろうが……
色白に華奢な身体、黒い縁の眼鏡。
少年達にとってはそう呼ぶに相応しい…、恰好の、餌食だったのかもしれない。
まあ、普通の10歳にしちゃあ可愛げのない少年だったことには違いないだろう。
半ば馬鹿にされていることすら気づかぬフリして……
我が道を進んでいた。