恋はいっぽから!
朝日が昇り、やわらかい陽射しに包まれた君が……
「ありがとう」と、僅かに笑みを…こぼした。
「…ずっと言いたかったのに…言えませんでした。『ありがとう』って言ったら、何もかも終わりな気がして……。」
それは、いつか俺自身が感じていたこと。
親父にも、母親にも、言えなかった…言葉。
伝えそこなっていた気持ち。
「『ありがとう』はこっちの台詞なんだよ。出会って、好きになってくれて、少々ぶっ飛んでるけど…真っ直ぐにぶつかってくれた。俺ん中で革命を起こしたのは…間違いなく、お前だよ。」
そうなんだ。
君に出会ってから、
人の優しさも、
愛おしいと思う気持ちも、
どうにもならなくて歯痒い気持ちも、
なにもかもをひっくるめて………、
大切にしたいと思えるものを…知った。
…教えてくれた。
人生は……波瀾万丈。
でも、欲を言うなれば。
君が起こす波乱に…もう少し、巻き込まれていたい。
けどそれは…
まだ君には言えない、僕の………トップシークレット。