オール3の私とメガネ男子な婚約者
絶対だれもいないと思ってたのに!

誰かいる!

私は自分が人見知りだということを忘れて、すぐさま振り返った。

振り返ってしまった。


そこには、すごく綺麗な世界があった。

整えられた机、積み重ねられた参考書、襟首につかえるかつかえないかくらいの黒髪、節が少しごつごつした男子特有の美しい手。

そして、極めつけは…、

メガネ……男子だ……。
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