【完】☆ツンデレ王子とあたし☆
…………。




うまい。久しぶりに食べた優の手作り。


コイツは小さいころから料理が好きでよく作って持ってきてくれた。




たくさん練習したおかげか、優のつくるもんは母さん並みに美味しい。


そのクッキーを味わっていると、優が心配そうな顔をしてこちらを伺っていた。



「美味しい……?」



首をかしげて聞いてきた。



「ん…。」

バーカ。美味しいに決まってんだろ?



そんなことさえ素直に言えない自分にイライラしていた。
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