私の恋の相手は幽霊くん。
また、現れるんじゃないかな。
そう、考えてしまう。
本当はいるんだけど、
薄くしているのかもしれない。
ねぇ、会いたいよ。
もう一度、会いたい。
「篤真…」
話したかった、もっと。
一緒にいたかった、もっと。
笑顔を見たかった、もっと。
もう、私の涙は枯れてしまった。
あなたがいないせいで。
もう、尽きてしまったみたい。
私はそんなことを思いながら
いつの間にか眠っていた。
「結愛…ごめんね」
そんな言葉も聞こえなかった。