私の恋の相手は幽霊くん。
次の日、私と凛子は産婦人科にきていた。
こっちまでドキドキしてしまう。
凛子を待っている間、
妊婦向けの雑誌を読んでいた。
お母さんって大変だなって改めて思う。
こんな大変な思いを、
もしかしたら、凛子はこれからするのかもしれない。
「結愛…」
戻ってきて、私の席の横に座った。
「どうだった?」
「…赤ちゃん、いたよ!」
「おめでとう!」
「もう、嬉しくて…っ」
凛子はその場で号泣。
周りの人もよかったね、と祝ってくれた。
「愁に電話する!」
「ん、しなー」
私は雑誌を戻すと、
外に出て行った凛子について行った。