私の恋の相手は幽霊くん。


私が外に出た頃には電話は終わっていて、
笑顔でいっぱいの凛子がいた。


「今から来るみたい!」


そっか、土曜だから仕事も休みか…。


なら、私はいない方がいいかな?


「なら、愁がきたらかえるね」


「あのさ」


「ん?」


「…篤真のこと、忘れないであげて欲しい」


「え?」


「そして、求めて欲しい」


「…どういうこと?」


「ねぇ、篤真は死んだと思う?」


< 120 / 255 >

この作品をシェア

pagetop