私の恋の相手は幽霊くん。
ロビーに行くと、
そこには泣きながら佑樹と凛子ちゃんと話している女の子がいた。
優しく、凛子ちゃんが抱きしめた。
俺は、悪いことをしたんだと思う。
記憶障害をおこしているのかもしれない。
佑樹が俺に気がついて近づいてきた。
「準備終わった?」
「あぁ」
「なら、行こう」
「あの子…」
「篤真は覚えてないんだってな」
「…」
「…もしそうなら、
変に関与せずに過ごした方がいいと思う」
そう言って荷物を持つと、
病院からでていってしまった。