私の恋の相手は幽霊くん。
目覚め。


篤真との再会から、
1ヶ月が経とうとしていた。


クリスマスにも近づいて、
私たち、広告会社としてはそれはもう。


大変忙しい毎日なんです。


「あっ、坂上さんだー」

「今日もかっこいいわー」

「弟もやばいよ!」

「けど、彼女いるじゃん」


同じ部の社員がそんな話をしている。


よかった。


先輩がいなくって。


だけど。


今、こんな話題が出てるのは
国際部に仕事で篤真が来ているからです。


うちの部長と2人で話している。


「はぁ…」


資料室で話してから、
一回も話していない私たち。


別に、どういう存在でもないから
仕方ないことなのかもしれないけど。


< 143 / 255 >

この作品をシェア

pagetop